昨日の続きです。昨日の記事を読んでいない方はまずその1をお読み下さい。
ここで、また怒っている人にどうコミュニケーションをとっていくかが問題となります。
とうてい、その人の突き刺さるようなコミュニケーションは、こちらも言葉を荒げてしまいがちです。
そうすると言葉の応酬となり、まったくコミュニケーションができなくなります。
朝まで討論とかで、横からチャチャ入れてくる人ってこうですよね。
それには、秘訣があります。
怒っているということを受け止めるのです。それを、受け止めない限り、どこへも行かず、受け止めないと、さらに相手がさらにどんどん言葉のボールを投げてくるような状況となるのです。
キャッチボールしていて、相手が取らないので、どんどんボールを投げつけているている状態です。
これが相手が怒り続けるということなのです。
DVの家庭などは、まさにこうしたことが起きているのです。
奥さんがだんなさんを怒らす何かをして、あるいは、何か別のことで、だんなさんが怒り、そして、だんなさんは、奥さんに言葉を投げつけ、そして奥さんが受け止めないから、どんどんエスカレートしていくのです。
「はい、はい、はい」と口先の返事だと受け止めていることにならないのです。
その怒っている意図や気持ちまでデュプリケート(複製)して、理解しないと相手は続くのです。怒り続けるのです。
また、相手に言ったのに相手が「そんなの聞いてないよ」と言われたこととってありませんか?
それは以下のステップのうち、どこかが欠けていることから起きているのです。
1. 相手にきちんと言葉を届けること。
2. その意図や内容をデュプリケートさせること。
3. 相手にきちんと理解させること。
4. 相手がきちんと理解したことを確認すること。
以上のどこかの地点でミスがあったのです。
人が物事を理解する前に必ず、デュプリケートという過程が必要です。
たとえば、
A 「あのラーメン屋、スープがいいよね」
B 「うん、そうだね」
というシンプルな会話でさえ、あのラーメン屋という映像がAの頭の中に描かれ、そして、Bの頭に中にもそれが描かれるというデュプリケートという過程を経ないと、理解して、返事をすることができないのです。
こういった原理・原則を知っていくと、歌手がなぜ、人の心に訴える歌を歌うことができるかがより理解できます。
それは上の1から4までのことをきちんとやっているのです。
たとえば、同じような時期に出てきて、方や世界的にヒットした宇多田ひかるさんとミーシャさんの違いとかわかってきます。
何 回も聞いていくとわかるのですが、宇多田ひかるさんは、歌の1つのことば、1つの言葉でさえ、デュプリケートして我々に、理解させているのです。方やミー シャさんは、声を響かせる段階で、それが少し抜けて、注意が自分に一部いくところがありますね。そこがわずかに落ちます。
ファーストラブなんて、絶妙ですよね。
また、美空ひばりさんはこれが抜群です。歌を聴いた誰もが情景を心に描けるほど、デュプリケートさせ、理解させる力が強いですね。だから、国民的歌手になったのでしょう。
これゆえ、単に物まね歌手が声は似ているんだけど、大ヒット歌手になれない原因ではないかと思います。
似た声だけで、意図が伝わらないのですから。
そう、単に言葉というものは、その人の意図を運ぶ道具に過ぎないからなのです。意図があり、それも、相手に対して、デュプリケートさせ、理解させることができないとコミュニケーションは伝わらないのです。
動物(犬やネコ)や赤ちゃんと会話できるのは、間違いなくこの意図のやりとりですね。
お母さんは赤ちゃんが何をしたいのか、その意図を感じ取ることが抜群なのです。それで、オシメが濡れているのか、お腹が空いているのかがわかるのです。
以上、コミュニケーションはきちんとした科学であり、これを学ぶことにより、きちんと誰とでも楽にコミュニケーションできるようになります。
以上は以下の本からの内容をまとめました。