以前、ミソフォニアに悩む人から相談を受けたことがあります。
ミソフォニアとは、音嫌悪症あるいは音嫌悪症候群とも呼ばれ、特定の音に対して反応してしまう人のことです。
それは、「人の身体が出す音」と「環境が出す音」の二つが多いとされています。
人間が出す音は、咀嚼、息、咳払い、鼻を鳴らす、くしゃみ・げっぷ・あくび、飲み込む、などです。
環境が出す音は、雨音、パソコンのタイピングの音、ペンをカタカタ鳴らす音、時計のチクタク音、やかんのお湯が沸く音、車のアイドリング、赤ちゃんの泣き声、がやがやしている声、などが挙げられています。
さまざまな音に対するミソフォニアの反応は、感情・身体反応・行動の3つの側面から出現します。
過敏な否定的感情
・強い不安や恐怖
・怒り
・激しい嫌悪や憎しみ
・逃避反応
神経症的身体反応
・動悸
・心拍数の上昇
・手足の震え
・筋肉の緊張
・多汗
・過呼吸
・パニック発作
攻撃的行動
・音源となっている人への暴力
・自傷行為
それで、その方は、電車で音を出している人に文句を言い、ケンカ沙汰になったことから相談にお見えになりました。実際、職場でも席の隣の上司が嫌いな音を立てていて、それが嫌なので、イヤホンをつけて仕事をしていたり、営業職なので、あまり会社に出社しないようにしていてくらいでした。
私は症状の1つとして特殊な病気としているが、トラウマの一種だと思い、ダイアネティックスのオーディティングをしてみました。
そうしたら、小さい頃に、
・親がよく食事の音を立てていて嫌だった。
・その方自身も食事で音を立てたことがあり、親からひどく怒られた。
・学校で食事時間に音を立てて食べる人がいた。
など、音に関するトラウマが複数個見つかりました。そして、そのトラウマが起きた時をオーディティングで何度か戻って振り返り話すことを行いました。
数日に分けて合計5時間くらい行ないました。そうしたら、ほとんど気にならないくらいのレベルに音に関する過敏な症状はなくなったと本人から喜びの声を聞きました。
結果からすると、ミソフォニアもトラウマの一種なんでしょうね。ほんとうに良かったです。何年も悩んでいたということだったので喜びもひとしおだったのではないかと思います。
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