なぜ、状態の悪い人は、改善できないのか?
これは単にこの理由だからです。人間は心、精神、魂と呼ばれるものと、肉体という2つの部分から成り立っています。死んでしまうと魂が抜けてしまうので、単なる動かない物体になることで一目瞭然です。
そして、人は生きている間は、それらの精神によって肉体を動かしています。そして精神が弱まるとどうなるか?というと、肉体を動かすのが億劫になるのです。
肉体は物体です。物理法則に準じます。人の精神が動かさない限り、動かないのです。
そして、精神が弱いと、動きが鈍くなるので、ある方向に動かしてもすぐに止まってしまいます。ですから、せっかく改善できる方法がわかっても、その人の精神は肉体を動かすことを持続できないのです。
結果として、改善できないのです。
では、こういう人を相手にする場合は、どうすれば良いでしょうか?
あまりにも人生に打ちのめされてきた人は、良くなることに対して希望がまったくありません。
ですから、こんなに良いことがあるよ!頑張ろうよ!と言っても、行動できないのです。
また、せっかく良い方向に動いても、また止まってしまったり、また元に戻ってしまうのです。
なぜなら、その人の状態は受身であるからです。誰から何か働きかけない限り動けないのです。
なんとか助けたい人は、そもそも、こんなに良いんだからと力説しますが、状態の悪い人は、動けません。
これは人を助ける仕事をしている方で、共通する問題なのです。
では解決策はあるのでしょうか?
それは以下のスケールを完全に理解することから入ります。
これはとてもシンプルです。
受身
↓
さらに悪くなることへの恐れ
↓
変わる必要性
↓
良くなることへの欲求
上から下へスケールを移動すれば、人は動くのです。
人間のもっとも基本的な欲求は生存欲求です。蚊でもつぶそうとすると必死で逃げます。これと同様です。ですから、そうした人には、こうしたアプローチが必要なのです。綺麗な言葉で言うとネガティブな欲求に訴える。ネガティブモチベーション、乱暴に言うと脅せば良いのです。
つい可愛そうな境遇にある人に、人は同情してしまいますが、同情した時点で、その人はかわいそうな人であると下に見てみることになるので、これはもっともやってはいけないことなんです。同情されるかわいそうな自分に甘んじて、動かなくなるんです。
そしてその時点であなたはその人の能力、存在を否定していることになるのです。
ですから、心を鬼にして、以下のように言い放つのです。
そして、受身から、さらに悪くなることへの恐れに落とし込むのです。
そうすれば、変わる必要性にまで上がってきます。
そして、そこからよくなる欲求へ上がるのです。
でも、まずやることは、さらに悪くなることへの恐れと落とし込むことです。やり方としては、彼、彼女が直面していない将来を見させるのです。
「お母さん、この子の状態が今のままだと、どうなりますかね。想像してみてね。たぶん一生面倒見るはめになり、子供に縛りつけられますよ。それで良いの?そして、あなたが死んだあとも子供の人生ってあるんですよ。そんな未来を望みたいですか?」
「このままの性格だとロクな男に合わないね。今までもそうだったよね。泣いたことも多いよね。それで押しが強いロクでもない男に押されて結婚したら、どうなると思う?不倫やギャンブルもするだろうし、まして子供までできちゃったら、逃げられないよ。それで、いいの?あなただけでなく子供もかわいそうだし、何より、ご両親悲しむと思うな。」
とグリグリ泣くまでやります。女性にこうしたことを言うと泣かれる方も多いです。しかし、不思議なことに女性は泣く=現実に直面するのです。そして、そうすると改善に向けて動き始めるのです。
これは、状態の悪い人に相対するときに大切なことなのです。
ですから、人をケアする立場、愛する人や友人を何とかしたいと思っている方は、心を鬼にして、こうしたことを思いきって言え!飛び込め!と言いたいです。助ける目的のためには、鬼になってもいいのではないでしょうか?
それが一時的に人を傷つけても将来的にその人の幸せになるなら。。
